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かつて、STファン.comに掲載された山口智子さんの過去記事を、丹羽正之氏に許可を得た上で再構成したものを公開しています。
★ ジョージ・タケイさん 同行記 ★ 7月8日(木) そうなんです! ジョージ武井さんにお目に掛かれたのです。 今回のアテンドを担当されたS氏とK女史と一緒にお出迎え口で待機していた時のことです。 Welcome! の文字。 ぱっと見てすっと行く人あり、ん?と気付いてじーっと見る人あり・・・ 一番見事に反応してくれたのは、ヨーロッパ系某社のパイロットの方でした。 とにかく大喜びのパイロット氏は、追い付いてきた同僚の皆さんを片っ端からつかまえて、 「ほら、あれ! George Takeiが来てるんだそうだ! そうそう、スタートレックの! ミスター・スールーだよ ほら! だから、パイロットなんだ〜!」と(^^)。
そうして待つこと1時間あまり・・・ 移動の車中、会話の中心は常にジョージさんでした。 ホテルでお出迎えのパラマウントHEJ社のTさんYさんと合流後、翌日からの取材・イベントの打ち合わせが始まりました。 この時、『ハリウッド・スターのマネージャー』ということで、構えがなかったと言えば嘘になります。 印象的だったのは、ジョージさんがインタビューでは英語で話すか、それとも日本語で話すかについてのブラッドさんのこたえです。 「ジョージは心から話すから」 日本語で話すか、英語で話すかはジョージさんの判断によるというこたえであった訳ですが、ブラッドさんのジョージさんに対する深い信頼を感じました。 ジョージさんが、母語である英語の方が伝えられると考えれば英語だし、日本語を母語とする取材陣には日本語で伝えたいと考えるかも知れないが、いつだって彼は心から話すから、言葉は後からついてくる、と言われたのだと思います。 実際のインタビューが何語で行われたかというと・・・ ミーティングの後は、パラマウントさんご招待の夕食会。 そこでの会話をちょこっと‥ ご紹介します(^^)。 ジョージ: ブラッドは日本語喋らないからなぁ ブラッド: (食事中。ちょっとデータ風) ジョージ: 今回、日本語能力を、せめて10%は向上させて貰わないといけないな。 ブラッド: (データが首をかしげるようなしぐさ付きで) ん? そんなの簡単だよ。 ジョージ: ほう・・・ ブラッド: 10%でしょ? ジョージ: ああ、そうだ。 ブラッド: 単語を1つ覚えればいい。10の10%は1だもの。 一 同 : (笑) ブラッドさんがブレント・スパイナーさん似という訳ではないのですが、 雰囲気というか、口調というか・・・ どこかデータを思わせるところがあるのです。
7月9日(金) 紺のジャケットがビシっときまったジョージさんの姿勢は抜群で、とても恰好良かったです! インタビューは、港区のパラマウントHEJ本社。 余談になりますが、インタビュー会場として使用された会議室の名前がなんと“ボーグ・キューブ”だったのです! そして、控室にはジョージさんのサイン本『Captain's Daughter』がさりげなく飾られていました。 更に余談になりますが、『Captain's Daughter』では、チェコフとスールーの友情、スールーの娘デモラに向けられるチェコフの温かい眼差しが描かれています。 インタビューは、粛々と、且つ熱く進行していきました。 インタビュー当日のスケジュールは分刻みで組まれていましたから、時間的な余裕はありませんでした。 では熱くとは? ・・・これはもー、簡単です! 取材陣のほとんどが、ジョージさんの、そしてスタートレックの大ファンだったということです。 その意味では、私自身ファンの顔になってしまうかどうか‥ あやうい瞬間がやってきました。岸川 靖さんと大川 透さんが、カメラマン他、担当の皆さんと一緒に取材にいらしたのです! ヒカル・スールー艦長が、エリムと、いへ仕立屋ガラックと目の前に立って握手しているんです! 取材は、岸川さんから始まりました。初対面ではないためか、その質問の深いこと! お二人の英語のやり取りを訳しながら、固有名詞などに苦慮していると、すかさず日本語で説明が飛んでくるのです。 大川さんは、開始前にハンドタオルを新しくして取材に臨まれました。 このお二人の取材の中身! これはもー、ずぇ〜んぶ喋ってしまいたいのは山々ですが、それを私がやったらば、尾ひれはつくは、感想は混ざるは、もー、とんでもないことになるのは火を見るよりも明らかなこと。詳しくは各誌をご参照くださいませ。 ここでは楽屋話をちょっとだけ・・・ ブラッド: ちょっと待った! 彼は、アクターなの? 山口 : そうです。つい先日舞台を拝見したばかりで・・・ ブラッド: それは大変だ! ジョージ: (ひたすら目くりくり、顔にこにこ) 山口 : スタートレックでは、仕立屋ガラックです。スタートレックもお好きで・・・ ブラッド: ますます困った。 ジョージ: (目くりくりで)『アクターになったきっかけは?』 ブラッド: ほらね(困った笑顔)。ジョージは一流のインタビュアーでもあるから。相手がアクターだなんて、余計にまずい。 ジョージ: (目くりくり、顔にこにこ) 危険だな。 お二人の真剣な打ち合わせが続きました。(^_^;。 それにしても、ジョージさんがインタビュアーとしても一流であるというのは大いに説得力のあるひと言でした。
7月10日(土) この日は午前中が取材、午後がスタートレック東京駅イベントのグランドオープニングセレモニー出席でした。 二日目を迎えても、彼の情熱は衰えることがありませんでした。フェイザーガンを手にした時など、キャプテン・スールーそのものの精悍な表情で、ポーズもとてもキマっていました。 データとバークレーをミキサーにかけて、データ寄りにしたようなブラッドさんは、「どうも有り難うございます(^^)」の応用編、「どうも」を日本人と区別がつかない位自然に駆使。スタッフの皆さんとの息もぴったりでした。 この日は、パラマウントHEJ社の撮影も組み込まれ、前日温かく歓迎されていたジョージさんは心底楽しんでいるようでした。 グランドオープニングの司会は、STファンにして多才なタレントのヴォイジャー佐藤さん。衣装は勿論制服(24世紀仕様)で、会場の空気はどんどん熱を帯びていきました。 一方、ステージ裏では・・・ 船底靴をハイヒールに替えようとする私に、それは足のために良くない! 女性が履く靴をデザインするのは男性で、履く人のことが分かっていない! と・・・ 真剣なジョージさんでした。 ジョージさんのオープニングスピーチは流石。 前にも触れましたが、彼には通訳者はほとんど必要ないのです。それは東京駅イベントでも変わりませんでした。 ジョージ武井さんは、シャトナーに対する辛口のコメントから選挙で誰をなぜ応援するかまで、臆することなく発言します。
山口 智子(やまぐち さとこ)
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| 最終更新日: 2008年8月2日 |